PCB基板(プリント配線基板)の技術は業務以外では
専門的体系的に学ぶ学校や機会がないというのが現状。
最新技術や技術動向よりも、初歩的なところ肝心なところを
おさえてほしいというお客様の声からはじめる技報コラムです。

新入社員千秋ちゃんによる、新入社員向けプリント基板講座 3 (全6回) 2014年04月24日

部品カタログっていうのが設計に必要だって言われたけど、なんのこと?

Q)そもそも部品カタログって何?

A)カタログのイメージとしてはこんな感じでしょうか。

カタログイメージ.JPG


 電子部品は種類やメーカーによって形や大きさ、仕様や規格がさまざまです。
 なので電子部品の性能や形状が記載されている部品カタログというものが存在します。
 データシートとも呼びます。
 部品の寸法などもこれに載っているので、基板の設計には欠かせません。

Q)その部品カタログはどこにあるの?どうやって探すの?

A)もちろん、その部品を作ったメーカーのサイトにあります。
 サイト内の検索機能を使うか、製品情報あたりを探してみると見つかります。
 どのメーカーか分からない場合は、部品の部品型式をインターネットで検索すると出てきたりもします。

Q)…部品型式?

A)電子部品にはそれぞれ、メーカーがつけた部品型式があります。
 例えばプリンターなどにも型式があります。
 プリンターのインクを購入する際、自分が使っているプリンターの型式を知らないと、どのインクを購入していいか分かりません。
 つまり部品型式とは商品の管理番号です。
 
Q)メーカーのホームページでカタログが見つからないよ(>_<)!

A)もしかすると探している部品は古い部品で、既に廃種品(製造中止)になっているのかもしれません。
 製造中止になってしまった部品のカタログは、メーカーのサイトに無いことがあります。
 そんなときは「ALL DATASHEET」!
 様々なメーカーの部品カタログがダウンロード出来るサイトです。
 その他にもRSやDigikeyといった電子部品の通販サイトでもダウンロードすることが出来ます。
 ただし!
 上記のようなサイトにアップされているカタログは最新のものでない可能性があります。
 部品カタログは時々メーカーによって更新されます。
 古いカタログを使用していたけれど、最新のカタログでは部品のサイズが若干変更になっていた!
 しかも古いものと比べ、サイズが大きくなってしまっている為、部品が基板に載らない…。
 …みたいなこともありえなくはありません。
 なのでメーカーのサイトで十分探した後、どうしても見つからなければ他のサイトで探すことをお勧めします。
 カタログ集めには十分ご注意ください。

今回はここまで!
次回更新予定は5/7です。