PCB基板(プリント配線基板)の技術は業務以外では
専門的体系的に学ぶ学校や機会がないというのが現状。
最新技術や技術動向よりも、初歩的なところ肝心なところを
おさえてほしいというお客様の声からはじめる技報コラムです。

新入社員千秋ちゃんによる、新入社員向けプリント基板講座 6(最終回) 2014年06月02日

電子部品について③
~電子部品の種類(後編)~

前回に引き続き、電子部品の種類と働きについて、簡単に説明します。
今回は半導体部品についてです。

Q)半導体ってなんだっけ?

A)念の為説明します(そんなの知っとるわい!という方は読み飛ばしてください)。

絶縁体と伝導体はご存知でしょうか。
絶縁体はその名前の通り、電気を通しにくい物質のことです。
代表例として、ゴム、ガラス、木などが絶縁体に分類されます。

対して伝導体は電気を通しやすい物質のことです。
代表例は銅や鉄などの金属類です。

では半導体とは?
大雑把に言うと絶縁体と伝導体の中間にあたる物質です。
代表例はシリコン、ゲルマニウムなどです。
電流を通したり通さなかったりすることが出来る物質です。

*ダイオード*

ダイオード.jpg

この部品の働きというか性質は
電流を一定方向にしか流さない性質があります。

巷でうわさのLEDも別名、発光ダイオードといって
実はダイオードの一種です(↓これが基板で使われているLEDです)。

LED.jpg

ただ、ダイオードは決まった方向にしか電流を通さない為、
逆向きに設置してしまうとえらい事になります。ご注意ください。

*トランジスタ*

トランジスタ.jpg

信号を増幅させることが出来ます。
…って言われてもなんのことかさっぱりですよね^^;

簡単に説明すると、小さな電流で大きな電流をコントロールすることが出来る部品です。
増幅というと、電流が大きくなることと思ってしまいますが、実際は違うのです。

水道の蛇口のような役割と思うと分かりやすいと思います。
バルブをひねって水の量を調節するイメージです。


これにてこのコラムは終了です。(計4種しか部品紹介出来てませんけど…)
次回から新しいコラムが始まりますので宜しくお願いします。
ありがとうございました。